任意売却のメリット
競売と任意売却 とでは、普通、売れる金額に差が出ます。競売では買い手のリスクが高い分、一般の相場よりも、かなり安く売られます。
また、デフレ経済のもとでは時間の経過とともに土地が値下がりします。競売には相当の時間がかかりますし、任意売却 のほうが早期に売却が可能ですから、やはり任意売却のほうが売却価格の面で有利と言えます。
このため、一般的に任意売却のほうが競売より多くの債務の返済が可能です。任意売却では相場に近い価格でスピーディーに売却できるため、競売よりも残る負担を軽減することが可能です。
競売だと、不動産がインターネットや新聞・チラシなどで公開されてしまうことや、物件を外部から見るために人が周辺をうろうろしたり聞き込みをしたりするために、どうしてもご近所やお知り合いなどの周囲に支払いが出来なくなって競売になったことが知られてしまう可能性が高まります。
一方、任意売却 は一般の不動産と同じ販売方法が取れますから、単なる住み替えと変わらないので、事情を周囲の人に知られる心配がほとんどありませんから、子供さんや家族の心理的負担が全く違います。
抵当権抹消費用、司法書士報酬などの登記費用や、仲介手数料、マンション管理費・修繕積立金の滞納分、引っ越し費用などは、売却代金から支出することについて債権者の同意が得られれば、手持資金の持ち出しがありません。
債権者にとって競売よりも早く、より多くの回収が可能となる任意売却 に協力することになるため、残債の返済について柔軟な対応を求めやすくなる可能性があります。また、損害金についての減免の交渉も同様です。
競売のように強制的に立ち退きを迫られるということではなく、購入者と話し合いによって、不動産の明け渡し時期を決めることができ、引越の猶予などについても、ある程度柔軟な対応をしてもらいやすいと言えます。
以上のようにメリットの多い任意売却 ですが、もっと全体的なことで最大のメリットと言えば、心理的な余裕ができることだと考えます。
周囲の目を気にしながら競売で強制的に処分されれば、どうしても自他ともにマイナスのイメージがつきまといがちです。
そのてん、任意売却では自ら納得ずくで売却するのですから、自分で処分したと考えることができるでしょう。
しかも、任意売却 なら専門家を選んでサポートを受けることができますが、競売を選択したら知らないことだらけの中で孤独な闘いを強いられます。
このように心理的負担が大きい競売よりも、専門家のサポートを受けながら自己の決定で不動産を売却して、再起へのスタートを前向きにできるほうが良いとお考えになりませんか?